僕が未経験で大学からアメフトを始めて、Xリーグで7年間プレーしてきた中で、気づいたことをまとめてみました。
日本一を経験したわけではなく、世界を目指すようなトッププレーヤーではありませんが、これから地方リーグでアメフトを頑張りたい選手の参考になればと思いまとめてみました。
中学・高校時代はベンチでした
言いたくないんですけど、中学・高校ではベンチでした。
「え、そんな人にアメフトのこととやかく言われたくない。」と思うかもしれませんが、ここから逆転しますので、もう少し読んでみてください。
何をしていたかというと、野球をしていました。しかも公立の平凡なチームで。
元々練習は真面目にやるタイプだったので、練習をサボっていたわけではありません。真面目にやって、ベンチでした。
それはもう悔しかったです。
下手なくせにいっちょ前に負けず嫌いだったので、毎日悔しくて、「なんでこんなに練習頑張っているのにレギュラーになれないんだろう」と、いつも考えていました。
今思えば、レギュラーになれなくて当たり前でした。正しい努力をしていなかったから。(これについては、また後で話します)
それでも心が折れることはなかったので、ひたすらなにかをやり続けました。練習後にタイヤを引っ張ってダッシュとか…ひたすら。
そして、最後の夏の大会にも出場できず、負けても悔し涙さえ出ず、野球部引退。
ところが、その頃から平凡だった身体能力に変化が現れました。
高校3年生のスポーツテストで、学年で2位の成績を取ったのです。
嬉しかったなあ。野球部のレギュラー全員にスポーツテストで勝てて、まだ終わっちゃいないって思えました。
この頃、誓いました。「大学で絶対取り返す」と。
大学からアメフトをはじめました
大学に進学し、野球はもちろんやるつもりがなかったので、別のスポーツを探しているときにアメフトと出会いました。
「かっこよかった」僕にとっては、入部するのに十分な理由でした。
QBというポジションの華やかさに魅了され、入部した瞬間から「QBやりたいです」と宣言してましたね。生意気にも。
身体能力も順調に伸び、地方リーグということもあり、1年生の時から試合には出させてもらえて、3年生から1本目のQBになれました。
「スポーツを諦めなくてよかった」と心の底から感じていました。
もちろんうまくいくことばかりじゃなったですよ。1試合で4インターくらって格下のチームに負けたこともあります。ものすごく悔しかったですけど、それさえも幸せでした。おこがましくも自分のせいで試合に負ける、試合の勝敗に直結する選手になれたことが幸せでした。
ベンチでチームの敗北を見ていた頃とは全く違う景色でした。
しかし、最後のシーズンは目標を達成することができず、不完全燃焼で学生生活を終えました。
Xリーグでは地方リーグのスタンダードの低さに愕然としました
不完全燃焼で終わってしまった学生アメフト、そして、自分の実力を試したかったのもあり、Xリーグに飛び込みました。
「あ、こんなにアメフトって難しいんだ」
これが、Xリーグを肌で感じて思ったことです。
関東や関西の有名校でアメフトをしていた選手との差は、アメフトの知識とスキルです。フィジカルの差はあまり感じませんでしたが、とにかく知識とスキルのスタンダードがまるで違いました。
初めて聞くアメフト用語いっぱいだし、「そんなに細かいこと考えてプレーしてるんだ」とか、そんな発見の毎日でした。
アメフトの知識とスキルで産まれる「差」ってなんだと思いますか?
プレースピードです。
僕の持論なんですが、地方と日本のトップとの差≒アメフトの知識とスキルの差≒プレースピードの差です。
アメフトを知っているからわかることがあり、できることがあります。
これは、身体能力の高さを凌駕します。(もちろん、突き詰めれば、身体能力が物を言う世界ですが)
ここにきて初めて「正しい努力」ができるようになりました。これまでただがむしゃらに練習をしていましたが、その殆どが自己満足で終わっていたんだと気づきました。
週2回の練習なのに、週5回練習していた学生のときよりもハイペースで上達していきました。それは、正しい努力を気づかせてくれたチームメイトのおかげです。
長くなりましたが、僕が言いたいのは、地方リーグでも正しい努力さえできれば、いくらでもうまくなれるということです。
しかし、多くの地方大学のスタンダードは、関東関西のそれにはには遠く及びません。
自分から知識とスキルを取りに行きましょう。自分の、チームのスタンダードを上げましょう。
大学の練習がすべてだと思わないでください。広すぎる世界がそこにはあります。
外の世界を知らずに練習し続けるのはもったな過ぎます。
そんな思いで、オンラインスクール「SHOT GUN」を立ち上げました。
地方大学の選手が、「今のリーグで活躍できるように」「上のレベルでプレーするキッカケになれるように」少しでもプラスに働いてくれたら嬉しいです。
あなたを待っています。一緒に勉強しましょう。
では!
気になる方はこちらへ→リンク先