「学生主体(学生の自主性を重んじる)のチームにしよう」
これは、地方リーグのチームが1度は考えたことがある目標・指針だと思います。
つまり、「学生自らが考えて行動できるチーム」
これって、本当に強くなるでしょうか?
答えは「ノー」です。反感を買われるかもしれませんが、地方リーグからXリーグを経験して、わかったことです。学生の自主性を重んじても強くはなりません。正しくは、「強くなる保証はどこにもない」といったところです。
なぜ学生主体のチームは強くなれないのか
例えば、【火おこし器(摩擦熱で火を起こすやつ)、ライター、着火剤、魔法の杖っぽいもの】をそれぞれのチームに与えて「これを使って火を起こしてください」と指示を出したとします。
摩擦により熱エネルギーが発生することを知っているチームは、火おこし器で火を起こすでしょう。
ライターが火を発生させる道具で、着火剤は燃えやすい物だと知っているチームは、これらを使います。
しかし、摩擦熱もライターも知らないチームは、魔法の杖っぽいものを振りかざせば火が点くと考えて、永遠と魔法の杖っぽいものを振り続けるかもしれません。
つまり、何がいいたいかというと、知識と正解を導き出せる考え方がないチームに任せても間違った方向に進み続けるよ。ということです。
そう考えると、高校までアメフトをしたことがない学生(アメフトの知識と考え方を知らない)の集団の自主性に任せても強く保証なんてどこにもないですよね。
実際問題、コーチは平日仕事があるし、学生がなんとかするしかないんです。しかし、これを都合よく解釈して「学生に任せよう」とか「コーチがいないから俺たちだけでやるしかない」とコーチや選手が考えてしまうのは危険です。(お休み献上で母校のコーチをされている方にこんなこと言える立場ではないですが。)
どうすればいいのか
結論、「外部の知識や考え方を学ぶ」
正しい知識や考え方が身についた学生に裁量権を与えて自主性を重んじるのはとてもいいことです。
僕がXリーグでプレーするようになって一番感じたことは「俺は、アメフトのこと何も知らずにアメフトしてたな」です。関東関西のいわゆる強豪校は、地方リーグに比べて根付いている文化のレベルが高いです。そんな強豪校の選手が集まっているXリーグはそういった高いレベルの文化が混ざり合っているため、こういった外部の知識や考え方を学ぶことが一番手っ取り早いです。
具体的には、SNSで情報を集めるか、臨時コーチを招くかです。SNSであれば、僕含め、情報発信している方はたくさんいますが、おすすめは、WRであれば、Ciao Timeさん、DEFであれば、ボブさんです。
出張コーチをしてくれる日本代表(「元」含む)レベルの方もいるので、直接相談してみるのもいいと思います。
もちろん、僕(ちーた)もいますので、パスユニット(特にQB)の選手・コーチは、Instagram、無料ブログ、オンラインスクール「SHOT GUN」を覗いてみてください。
では!