肩鎖関節を脱臼してしまい、競技復帰にどれくらいかかるのか知りたい。
手術ってどれくらいの費用がかかるの?
早く競技復帰するにはどうすればいいの?
そんな要望や疑問に答えます。
僕はアメフトの試合で肩鎖関節を脱臼し、手術をしてまもなく競技復帰をします(令和4年4月13日現在)
その経験をまとめてみました。
受傷から競技復帰までの経過
受傷〜手術(2週間)
受傷
僕はタックルを受け、右肩から地面に落ち、肩鎖関節を脱臼しました。
受傷の日に夜間救急にかかり、翌日改めて整形外科にかかりました。
整形外科で、正式に肩鎖関節の脱臼と診断をされ、以下の説明を受けました。
- 手術はしなくても生活には支障がない怪我
- 元のパフォーマンスに戻すには、手術をおすすめする(特にボールを投げるのであれば、なおさら)
- 手術は、肩の別の靭帯を移植して、ボルトを入れる
- 受傷からなるべく早く手術が必要
- 受傷から、2,3週間以上経過すると、肩から靭帯の移植ができなくなり、膝の靭帯等、別の部位にメスを入れる必要がある
- ボルトを入れて、3ヶ月で抜釘、その後半年ほどで競技復帰
手術前
手術は、2泊3日の入院で行いました。受傷後、三角巾で固定していましたが、この頃には、肩の痛みは和らいでいて、無理な動きをしなければ、痛みは出ない状態でした。もちろん腕は肩から上には上がらないため、生活は不便します。
手術〜抜釘術(3ヶ月)
手術
手術は、麻酔を使い、鎖骨周辺を12cmほど切り、プレートで鎖骨を抑え、ボルトで固定します。
全身麻酔を使ったので、寝て気づいたら終わっています。痛みもないため、不安に思っている方は安心してください。
手術後
辛いのは、手術後です。麻酔が切れた後、手術でダメージを負った筋肉が痛みだします。手術の傷の痛みはほとんどありませんでしたが、筋肉が強張って、筋肉痛とは違う鈍い痛みがずっとまとわりつきました。
手術日は、痛み止めを打ってもらっても痛くて眠れませんでした。
個人差はあるかと思いますが、痛む前に痛み止めを打ってもらいましょう。僕は、飲薬と点滴を使いましたが、それでも痛かったです。
次の日は眠れましたが、寝返りは打てませんし、寝る姿勢も制限されるため、手術してから1,2ヶ月は、痛みとの戦いです。プレートが入っていない分、手術前の方が肩周りが楽でした。この期間が痛み的には一番つらいため、頑張って乗り切りましょう。
リハビリも実施しますが、それについては後ほど書きます。
抜釘術
先の手術で入れたプレートとボルトを抜く手術ですが、こっちの手術は体へのダメージが少ないため、安心してください。
全身麻酔は変わらず、切り口も少しだけ小さくなります。体から異物が除去されるため、術後は肩周りの強張りが多少和らぎます。
手術の次の日に、医師が術後の経過観察を含め、傷口の消毒をしてくれましたが、その時、僕は気を失いました。おそらく数秒程度。ヘタレとかではありません。笑 たまにあるそうで、ショック症状の一種だそうです。
個人差があるため、そこまで心配しなくていいと思います。
抜釘〜競技復帰(3ヶ月〜)
抜釘術後
ここからはとにかくリハビリです。痛みはありますが、ボルトが入っていたときほどではないので、リハビリもそこまで痛くはありません。これも詳しくは後ほど。
競技復帰
抜釘から1ヶ月で、軽いジョギングが可能になり、2ヶ月で、軽い負荷のトレーニングができたり、ボールが1割り程度で投げられるようになったりします。
3ヶ月経過で、ベンチプレスなどの方に負荷がかかるトレーニングができ始めます。この時、ボールは5割程度で投げられるようになります。(現在僕はここ)
フルコンタクトはあと1,2ヶ月は先でしょうか。リハビリに時間がかかります。
手術費用
ちなみに、費用は、限度額適用認定証を取得して、1回目の手術は3泊4日の入院と手術で約8万円、2回目は、2泊3日の入院と手術で約7万円でした。
任意保険に入っていないと痛い出費ですが、限度額適用認定証を取得すればこのくらいに抑えられます。職場の方に限度額適用認定証の取得方法を聞いてみてください。
リハビリ
1回目手術後
まずは、肩は固定しつつ、肘から先を内旋・外旋させます。この期間はとにかく周りの筋肉を固めないように動かすことがメインです。
その後、ボルトが入っていて、肩から上に腕が上がらないため、肩から下の可動域でできる範囲の動きをしていきます。
この期間に、できる範囲で受傷腕以外の部位をトレーニングしておきましょう。正直、受賞した腕はかなり筋力が落ちます。トレーニングを再開した時に、受傷した腕の再生に力を注げるように、他の部位のトレーニングを頑張りましょう。
2回目手術後
リハビリはここからが本番です。
まずは、腕が肩よりも上に上がるように徐々に可動域を広げていきます。痛みが伴いますが、無理やり可動域を広げることはせず、筋肉をほぐしながら、ストレッチしていきます。
個人的に特に固まっていると感じた筋肉は、胸筋、三角筋、上腕二頭筋、僧帽筋です。なかなか凝りが取れないため、根気よくストレッチをやっていきましょう。
術後3ヶ月するとできるトレーニングやリハビリが増えていきますが、おすすめのリハビリは、前鋸筋のトレーニングです。詳しくはこちらに書いてありますので、興味がありましたら、読んでみてください。
【簡単】【野球・アメフト】スローイングを安定させる筋肉、前鋸筋とは?その鍛え方
リハビリ内容については、理学療法士や医師の下で行いましょう。僕は、週1の通院でリハビリを実施しました。面倒かもしれませんが、自分ひとりでやるよりリハビリの質が上がり、回復が早くなります。
リハビリ費用
1回1000円強、医師の診察が伴うとプラス数百円
学生ですと毎週通うのは金銭的にきついかもしれませんが、なるべく週1回は通うことをおすすめします。
最後に
僕自身、初めての大怪我で、手術も初めてだったため、かなり不安でした。現在もリハビリ中で、想像以上に競技復帰までの道のりが長く大変ですが、頑張りどころだと思って日々踏ん張っています。
同じ不安を抱えている方の役に立てれば幸いです。
聞きたいことがありましたら、コメントくださると嬉しいです。
では!